理想的な塗り替え周期は、外壁が8〜10年ほど、屋根は5〜7年、 木部や鉄部などは3〜7年と言われています。

塗料の耐久年数は一般にウレタン系で7〜8年、シリコン系で10〜13年、フッ素系で13〜15年と言われていますが、それは あくまでも塗料メーカーのしめす期待耐久年数です。

その耐久年数を確保するには下地処理を十分に行うのは当然ですが、規定の希釈率で、 さらに重ね塗りの時間をしっかり守って、規定量の膜厚を確保することではじめて実現します。

ですから、塗装する職人の知識や技術が未熟だったり、施工に対する意識が低いといくら良い塗料を塗っても長持ちする良い塗装にはなりません。

また、もともと施されている塗料や外壁の質によっても異なり、陽当たりや風通しなどの立地条件によって 劣化のしかたにかなりの違いが出てくるので、あくまでも目安です。

建物部位や塗料の種類によっても異なる塗替えの目安時期

■塗替え時期の目安

いいかげんな業者の中には「塗装が15年もちます」ということを堂々とうたっている場合がありますが、 それはトタンや板金などの素材で下地がサビていないようなごく稀なケースに限ります。
その場合も、あくまでも塗装自体がもつということであり、外壁のジョイント部分にコーキングが使用されている場合は10年くらいで痛んでくるので、 どうしてもその部分の補修が必要になります。

つまり、外壁の塗装自体が15年もったとしてもコーキング部分はおよそ10年に一度は打ち直しが必要になりますし、 鉄筋コンクリートの建物は外壁に爆裂、欠損、クラックで補修が必要な場合も出てくるのでその都度、足場を組んでメンテナンスすることになります。

部分的な補修をそれぞれバラバラの時期に行うと、そのつど費用がかかることになるので、一般的に塗り替えの周期は
10年くらいを目安に補修工事と合わせて行うのが、一番経済的だと言われています。
ですから壁（外壁）の塗装だけを15年間持たせる必要があるのか、それともどうせ10年で塗替えと補修をするのだから、10年持てば良いと考えるのか意見が分かれる所です。

まとめますと、
あなたとご家族の大切な資産であるご自宅を美しく、長持ちさせるためには早めの点検（建物診断）と小まめな手入れをして、時期が来たら予算とあなたの考えに合った適切な塗装を行うことが一番大切だと思います。

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