2015年04月07日
今回は塗料の本当のメリット、デメリットについて書いていきたいと思います。
沢山ある中でまずはアクリル塗料。水性と溶剤タイプがありますが、一般的には水性が多用されます。屋内や外部の天井には適した塗料です。メリットはマンションなどの通路などで防水が施されず漏水している天井などでも、多少なら湿気を通すので膨れる可能性は低くなります。あとは何と言ってもお値打ちです。デメリットは耐候性が非常に悪いので外壁などには適しません。
次は合成樹脂塗料で一般的にペンキと言われる、ホームセンターなどに昔から陳列されている種類です。以前は役所などの塗装工事の仕様に必ず採用されるものでしたが、最近では出番も少なくなっています。メリットは安価で塗りやすいのと使い勝手がいいので経験の浅い方でも手軽に塗る事ができます。デメリットは耐候性が悪く、密着も最近の塗料に比べるとあまり良くありません。
次はウレタン塗料で、新製品で出た当初は何と画期的な塗料だと感動した記憶があります。メリットは密着が良く、艶もいいので幅広く活用され比較的お値打ちです。デメリットはシリコン、フッ素などに比べると耐候性が劣ります。色褪せが少し早いので、あまり日の当たる場所には適しません。あと水性と溶剤タイプがありますが、溶剤は匂いがかなりきついです。
次はシリコン塗料です。現在1番メジャーで、多用されています。メリットは程よくお値打ちで耐候性も塗り替え周期に適しています。デメリットはフッ素などに比べると少し耐候性が劣ります。あとこちらも水性と溶剤がありますが、溶剤は匂いがかなりきついです。
次はフッ素塗料です。こちらもウレタン、シリコンと特徴は似ていますが、メリットは耐候性がかなり良くより綺麗に長持ちさせたい場合に適しています。デメリットはかなり高額な為に、より慎重に選択する必要があります。こちらも水性と溶剤があり溶剤は匂いがかなりきついです。
次は無機塗料です。近年ではよく耳にする塗料で、対応年数20年、30年と言っていますが実際にそれだけ経過した実物を見れる訳でもなく、まだ信憑性に欠けます。逆にまだ発展途上の為か、不具合が出てるのも耳にします。メリットとしては無機自体は耐候性がいいので、有機とのハイブリッドが完璧になれば、フッ素を上回る可能性はあります。デメリットとしては無機と有機のハイブリッドではありますが、塗膜が硬いようです。
次は光触媒塗料です。雨や日光を利用して自然に汚れを落とすセルフクリーニングの機能を兼ね備えた画期的な塗料です。但し、過去の商品ラインナップを見返すと、未だ商品が新しく変わっていてまだまだ製品自体が不安定なのが感じ取れます。メリットは先程のセルフクリーニングで、デメリットは塗膜が硬い、高額、あとは1番トラブルになる汚れ無い塗料ではなく、汚れにくい塗料と認識する事です。いくらセルフクリーニングといえど、分解できる汚れの量に限界があり、その量を超えると汚れがつきだします。
次は遮熱塗料です。この塗料は光を反射して温度を下げる効果です。温暖化の世の中では少しでも快適に過ごしたいですし、エコにも繋がります。メリットとしては表面温度は10度以上は下がります。室内温度は住宅で1度近く、工場や倉庫などでは2〜3度下がる事もあるようです。デメリットとしては表面劣化により効果が下がる事と、一般の塗料より少し高額になり、その割には効果が低いと感じる方が多いように感じます。
次は断熱塗料です。遮熱と違うのは厚みを持たせて効果を得るので、表面劣化で効果が下がる事はあまり無いようです。但し遮熱同様に住宅ではあまり効果が出にくく、二重サッシなどの建物全体でカバーしないとあまり意味がないようです。
以上まだまだ沢山の種類の塗料がありますが、メジャーな塗料の簡単な解説になります。
各メーカーのカタログなどは基本、いい事を全面にアピールしているのと、それ以上にオーバーな表現を業者がしているように感じますので、よくご検討して冷静に考えて頂き、実際に必要な塗料なのか、非応対効果はどうなのかをしっかりと見極めて下さい。
カテゴリ:外壁塗装お役立ち情報|日時:2015年04月07日21:31|コメント(0)
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